1 準備
手首を巻く前の準備:布とほどき方
軽い拘束は、巻く前の準備でほぼ決まります。使ってよいもの、使わないものを先に分けます。
- 幅のあるやわらかい布細いひもや、食い込むものは避けます。幅のあるタオルや布を、手首にそっと添える程度にします。
- 数秒でほどける結び方引けばほどける結び方にします。ほどけにくいもの、鍵つきの道具、金属の手錠は使いません。
- 安全なはさみを手の届く所に結び目がほどけないときの備えです。先の丸い布用のはさみなどを、相手が取れる所に置きます。
- 体の状態の確認手首や腕に痛み、しびれ、けがのあるときは行いません。持病や服薬で不安があるときは、事前に医療者に相談します。
2 手順
手首を巻く手順:6つを順番に
- 軽い拘束を使うことに、事前に合意しているか確かめます。
- ことばの合図と、声が出ないときの手ぶりを決めます。両手を巻く場合、手ぶりは使えないため、ことばの合図で足ります。
- 巻く前に、結び方を相手の前で1回ほどいて見せ、すぐほどけることを確かめます。
- 手首に巻くときは、指が入るくらいのゆとりを残します。巻いたら、指先が動くか、冷たくないか、色が変わっていないかを見ます。
- 巻いている間は、そばから離れず、一人にしません。
- しびれ、冷たさ、色の変化、痛みのうちどれかがあれば、合図を待たずにほどきます。
3 止める合図
手首を巻いたまま止める合図
ことばの合図が出たら、まず手を止めて、ほどく手を伸ばします。理由は、ほどいたあとで聞きます。
- ほどくのは「結び目をつまんで引く」だけにしておきます。
- 指先のしびれが出たら、合図の有無にかかわらず外します。
- 外せない、ほどけないと感じたときは、落ち着いた声でそう伝え、はさみを使います。
4 終わったあと
手首を外したあとに
ほどいたあとは、手首をさすったり揺らしたりして、すぐに動かします。赤みやしびれがないか、一緒に見ます。
- しびれや痛みが続くときは、無理をせず、医療機関に相談します。
- 巻いていた間に怖かったこと、きつかったことを聞いて、次回の巻き方を変えます。
- 布は肌に触れた面を洗ってから保管します。道具の手入れも参考にしてください。
このカードでしないこと
- 手首と足首など、複数の場所を同時に拘束する
- 固い結び目や、ほどくのに道具が要るものを使う
- 巻いたまま相手を一人にして部屋を離れる
- お酒を飲んでいるときに行う
よくある質問
どれくらいの強さで巻けばよいですか?
指が入るくらいのゆとりを残し、触れている程度が目安です。しびれ、冷たさ、色の変化が出たら強すぎるので、すぐに外します。
手首を巻く時間に決まりはありますか?
決まった時間はありません。長く巻くほどしびれが出やすくなるため、短く区切り、こまめに外して様子を見ます。
ほかの手順カード
この内容は、体や心の状態の診断や治療の代わりにはなりません。しびれ・痛み・息苦しさなどが続くときは、医療機関に相談してください。