1 準備
焦らしの準備:場所と強さを決める
焦らしでは、受ける側が「待たされている」と感じることが中心になります。そのぶん、つらさの線を先に言葉にします。
- 触れてよい場所を言葉にする腕、背中、肩など、触れてよい場所を相手が選ぶのではなく、受ける側が決めます。それ以外には触れません。
- 強さを3段階にする「弱め」「ふつう」「止める」の3つなど、途中でも言える短い言葉にします。色のことばで決めても構いません。
- 間の長さは短めから待つ時間は、受ける側が数えられる範囲から始めます。つらければ短くします。
- 落ち着ける環境寒すぎず、静かで、途中で中断されない場所にします。
2 手順
焦らしの手順:6つを順番に
- 焦らしを試すことに、事前に合意しているか確かめます。
- 触れてよい場所と、強さの3段階を、お互いに声に出して確認します。
- 最初は弱めの強さから、短い間隔で始めます。
- 触れる前後に、ことばで知らせます。「今から触れるよ」「今は触れないよ」のように、先に伝えて予想できるようにします。
- 数回ごとに、「今の強さはどう?」と聞き、返事で強さを調整します。
- 受ける側がつらそうな表情や、体のこわばりを見せたときは、聞く前に手を止めます。
3 止める合図
焦らしを止める合図
焦らしでは、「もどかしい」と「つらい」の境目が人によって違います。止める合図が出たら、その場で手を止めて、少し待ってから声をかけます。
- 「もっと」と言われても、事前に決めた範囲を超えません。
- 強さのことばが「止める」に変わったら、続けません。
- 合図が出たあとは、触れていた手をいったん離します。
4 終わったあと
焦らしのあとに
焦らしのあとは、水分をとりながら、今の気持ちをことばにします。体に触れたままでなく、少し距離をとって話すほうが落ち着く人もいます。
- もどかしさがちょうどよかったか、つらかったかを、順番に聞きます。
- よかった触れ方を、次回に決める強さに反映します。
- 終わったあとに気分が沈むことがあるため、その日の予定は詰めすぎないようにします。
このカードでしないこと
- 受ける側が決めた範囲を超えて触れる
- 特定のことばを言わせること自体を目的にする
- 返事をしない間を、同意のしるしとみなす
よくある質問
焦らしと寸止めは同じですか?
近いものとして使われますが、決まった線はありません。どちらも、強さと間を事前に決めたうえで、受ける側が止められることが前提です。
焦らしがつらくなったときは、どう伝えればよいですか?
決めた止めることばか、強さのことばで伝えます。理由を説明する必要はありません。
ほかの手順カード
この内容は、体や心の状態の診断や治療の代わりにはなりません。しびれ・痛み・息苦しさなどが続くときは、医療機関に相談してください。